私って足底筋(腱)膜炎なのかな⁉
靴工房つなぐ代表の三浦です。
今回は当店ご来店の方に多い症状の1つ足底筋(腱)膜炎についてまとめたいと思います。
※足底筋(腱)膜炎を含めあらゆる疾患には発生する原因、疾患に対する見解、アプローチ法など数多くあります。情報を過信しすぎることなく参考程度にご覧いただけますと幸いです。
▶ 足底筋(腱)膜炎とは
足底に痛みが出る足部疾患の1つになります。
ある日突然痛みが出る方が多いようですが、実際のところは突然なってしまうというより足底へのストレスの積み重ねで発生している方が多いように感じます。
疾患の詳細はこちらに分かりやすくまとめられていますのでご覧ください。
▶ 靴の機能と足との不適合さ
足底筋(腱)膜炎と診断された方やセルフチェックで疑いのある方の多くに共通していることがあります。
①靴が足に合っていない(大きすぎる)
②靴に足を支える機能がない
③靴を正しく履けていない
足底筋(腱)膜炎は足底の筋肉に過度なストレスが掛かり続けることでも誘発されます。上記3点はその負担を増幅させる要因になってしまいます。
それぞれ細かく見ていきましょう!
▶ ①靴が足に合っていない(大きすぎる)
一般的に量販されているスニーカーの場合、つま先の足の入らないスペースは1~1.5cmの余裕が必要になります。
→蹴り出すときにつま先が靴に衝突しない為に必要な空間になります。(捨て寸)
【この空間が大きすぎることで発生する可能性が高いトラブル】
・足底筋(腱)膜の過緊張
→適切なサイズの着用時に比べ地面をより強く蹴り出さないと靴のつま先を引きずってしまい転倒してしまう。
・靴の中で足が前後に動く
→靴擦れ、タコ、ウオノメ、巻き爪などの皮膚疾患。外反母趾、モートン病などの足部疾患
・足部の不安定さ
→歩行の乱れ(左右へのブレが大きくなる)、バランス支持力の低下
・本来働かなくていい筋肉が働く
→疲労感の増幅、腰痛、股関節痛、膝痛
靴が大きいだけでここまで多くのトラブルが発生する可能性があるのは怖いですよね。靴のサイズが大きくなると長さが大きくなるだけでなく幅も広くなるため靴の中で足が動きやすくなります。特に足の幅が細い人は注意しましょう!
▶ ②靴に足を支える機能がない
靴は身体を支える大切なアイテムなのですが残念ながら靴とは言えないものも存在します。
【大切なポイントは3つ】
・靴のかかとの芯が硬い(足のかかとの骨を安定させます)
・靴が横の捻じれに強い(歩行時横方向へのブレを抑えます)
・親指と小指の付け根のラインでしか曲がらない(適切な位置で曲がることで足裏へのストレス軽減、効率的な歩行が可能になります)
詳しく見ていくとまだまだありますが細かく追及していくと靴が選べなくなってくるのでこの3つを抑えれば大丈夫!
▶ ③靴を正しく履けていない
どんなに足に合ったいい靴やインソールを使用していても靴を正しく履けていないと効果が期待できないばかりか歩行姿勢が悪くなったり、靴が早くダメになったり悪いことも起こり得ます。
靴紐の靴を正しく履くことが理想的ですが、職業柄・身体の機能的に履けない方もいらっしゃるので履き方を正していきましょう!
①足と靴のかかとを合わせる(かかとトントン)
②可能であれば腰かけた状態かつ足関節90°の状態でしっかり紐や固定具で留める(足に体重乗っているかor乗っていないかで足と靴の固定具合はかなり変わります)
③脱ぐときは紐や固定具を緩める
↑これかなり重要です!
紐結んだまま脱ぐと(脱げると緩い)経験上、次履くときは絶対に靴紐緩めて履きません。靴のかかと踏んじゃってます。
▶ さいごに
今回は足底筋(腱)膜炎にフォーカスしましたが、靴選びや靴が正しく履けていないことで起こるトラブルはたくさんあります。
靴は身体を支える大切なものです。家で例えたら土(地盤)の部分といったところでしょうか。
何かトラブルが起きてからでも対処は可能ですが、費用も時間もかかってしまいます。痛みの出ていないうちに予防することが費用や時間もかけず経済的です。
投稿者プロフィール
- つくば市花畑にある靴修理・インソール専門店です。
大人から子供まで10年後良かったと思える足・身体作りのお手伝いをしていきます!
日頃の足や靴のお悩みも是非お聞かせください!
最新の投稿
- お知らせ2024年10月7日スーツケース・キャリーバッグのキャスター交換はじめました
- お知らせ2024年9月28日10月の営業日に関しまして
- 疾患2024年9月7日私って足底筋(腱)膜炎なのかな⁉
- お知らせ2024年8月16日8/16(金)営業時間変更のお知らせ