インソールについて

これまで十数年間、約数万人の足をチェックし靴の販売をしていると、大人から子供まで足・膝・腰にトラブルを抱えた方が数多くいらっしゃいました。その中でみなさんからよく言われてきた言葉があります。

「子供の頃からもう少しちゃんと靴や足の



こと気にしておけばよかった…」

「もう少し早く靴や足のこと知っていたら



こんなに苦労することなかったのに…」

このようなお言葉を聞く機会が年々減ることなく、増え続けていることに靴を販売する側として危機感を感じました。お客様からのご相談も年々深刻度が高まり、浅い知識では対応できない方が増えてきたため、身体や足の仕組み・靴作りに関して体系的に学び知識や技術を習得。経験を積むにつれ、お客様のお悩み事に対してインソールでのアプローチ法が日常生活においてより現実的で効果が期待できるのではないかという答えにたどり着きました。

靴工房つなぐでは「骨格の歪みを本来の正しい状態に戻す」「痛みを再発させない」というコンセプトのもと、インソールや身体作りのご提案を行います。

【自分の健康は自分で守らないといけない⁉】

65歳以上の人口は3,623万人

現在、日本の人口は約1億2千万人で65歳以上の高齢者は総人口の29.1%占めています。この割合は年々増えていき2045年には36.3%になるとの見込みです。

少子高齢化の影響で高齢者の割合が増えるほど社会保障制度のサービス低下は年々現実的を帯びてきます。

このような実情を踏まえ、健康寿命をいかに延ばすことができるかが快適な将来を送るためには大変重要なことになります。

【健康寿命と平均寿命】

健康寿命と平均寿命の差を



縮めることが大切

健康寿命とは「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」のことことを指します。
一方で似た言葉で平均寿命とは「0歳における平均余命」のことです。

平均寿命 - 健康寿命 = 日常生活に制限のある期間

医療や技術の進歩によって平均寿命は伸び続けていますが、健康寿命との差を縮めることは大変難しい問題です。
特に筋力低下による転倒や骨折で歩行困難になると、回復するまでに時間も要するため、生活レベルが一気に下がる方が多い傾向にあります。
個人差はあるものの加齢とともに筋力低下は必ず発生します。定期的な健康診断のように足や身体も痛くなる前、ひどくなる前の早期対応が長く健康的な生活をするためのポイントです。

【健康的な生活を続ける方法】

適度な運動で健康的に

厚生労働省は2000年より健康増進、生活習慣病の改善を図るため「健康日本21」という健康寿命を延ばす取り組みを行っています。しかし、サイズが合っていない靴や靴底が摩耗した靴などの着用による運動で本来の運動効果を得られないばかりかケガをする可能性もあるので注意が必要です。

日常生活に制限が掛かることとして歩行困難になるという問題が一番深刻です。靴工房つなぐではそのようなトラブルを引き起こさないためインソールで足や身体、靴にアプローチして日常生活に貢献していきたいと考えています。

インソールに期待できる



7つのこと

  • 姿勢改善(骨格を本来の位置の正し全身の姿勢改善を促進)
  • 筋力低下予防(トラブルの原因を取り除き、無理のない運動で活動量UP、筋力低下予防)
  • 痛みの改善(痛みの原因・根本にアプローチ、改善を促進)
  • 運動機能改善(正しい体重移動を促すことで運動機能改善)
  • タコ・ウオノメ予防や改善(タコ・ウオノメの原因にアプローチ、予防改善効果)
  • パフォーマンスの向上(足の特徴や状態に適したインソールでパフォーマンス向上)
  • 健康寿命の伸長(無理のない適度な運動の継続で健康寿命の伸長)

【インソールの種類や目的】

<インソールの種類>

インソールは100円均一で販売されているものから1ペア数万円のオーダーインソールまで様々な種類の物があります。一般的に量販されているものとオーダーインソールの価格差はこのようなところに現れます。

・材料の強度
・支持・矯正力の高さ
・体重の保持力
・足に合ったサポート
・お客様の身体の特性に合わせた対応
・利用シーンの特性に合わせた加工などの対応

様々な種類のインソールを販売を行い、実際に自分でもあらゆるインソールを使用した経験から、足や身体への負担軽減効果は値段に比例する傾向があります。


<インソールの目的>

現在、靴屋・ホームセンター・薬局・Netなどで様々なインソールを気軽に購入できるようになりました。
一方で最近、インソールの種類がとても増えどのタイプが適していているのか1つ選ぶのだけでも大変苦労します。
インソールはそれぞれに特徴がありあります。目的に合ったインソールを選択しましょう!
選ぶ時のポイントはどういったことを一番改善したいかの優先順位をつけることです。


<インソールの分類>

数ある量販型インソールを分類すると大きく



次のように分類されます。

・消臭・除菌機能インソール

・サイズ調整用インソール

・暑さ・寒さ対策インソール

・疲労軽減インソール

・衝撃吸収性型インソール

・反発性型インソール

・タコ・ウオノメ用インソール

・スポーツ用インソール

・矯正用インソール

【よくあるご相談】

長年お客様のお悩みを伺っていると先天的(生まれつき)のお悩みよりも後天的な問題でトラブルを起こしている方が多いようです。後天的なトラブルでもその原因は様々ですが、各関節が柔らかすぎたり(骨格が不安定)、華奢な方(筋肉量が少ない)、踵の幅が細い、足囲や足幅が細すぎるor太すぎるような方に多い印象があります。
どのような靴を履いても靴擦れする、合わないなどのお悩みお持ちの方は一度ご相談下さい。

<よくあるご相談内容一例>

膝のトラブル

外反母趾

足裏のトラブル

タコ・ウオノメ

靴の改善、靴の履き方改善、インソールでのアプローチ、靴下(サポーター)の検討、ルームシューズ導入、骨盤矯正など色々な対処法があります。お客様の症状やライフスタイルなどを伺いご提案させていただきます。

靴工房つなぐができること

靴工房つなぐでは量販品のインソールの販売からオーダーインソールの製作に至るまでお客様のご要望に応じてフレキシブルに対応致します。(お客様のお身体の状態によってはインソール作成の前に医療機関の受診などをおススメする場合がございます。)

インソール製作に際して、まずはどのような目的で使用されるかがとても重要になります。インソール製作費は使用する材料によって変動しますので、インソール製作希望の方はどのような目的で使用されるかお知らせください。

靴工房つなぐで作成するオーダーインソールは医療用インソールと同様の製作方法(ドイツ式)で行い、またあらゆる特性を考慮し、身体の動きを阻害しないアレンジを加えたハイブリッドなインソールを提供いたします。


日常使い用インソール

旅行やお買い物、ペットの散歩など日頃の生活に適したインソールになります。

お靴の状態も確認し、より快適なインソール製作だけでなく靴のポテンシャルを最大限引き出すご提案などもさせて頂きます。

ご来店の際は普段履くことの多い靴下を履いてきていただくか、ご持参ください。靴下の厚みによってインソールの厚みなども変わります。

スポーツ用インソール

パフォーマンスを向上させる為に、足の安定性や衝撃吸収性や反発性を兼ね備えたインソールになります。

競技スポーツだけでなく、趣味でランニングをしている方やジムでトレーニングをしている方にも地面からの衝撃にに耐えられるスポーツインソールはとても有効です。

ご来店の際は普段履くことの多い靴下を履いてきていただくか、ご持参ください。靴下の厚みによってインソールの厚みなども変わります。

サイズ調整用インソール

購入した靴が少しだけ大きい時や靴が履いているうちに緩んできたなどの場合に対応させていただくインソールになります。

インソールよりも調整用のパッドや靴の加工でぴったりフィットする場合はそちらの方法をご提案させていただくこともあります。

可能な限りリーズナブルな方法でのご提案をモットーに、靴の構造や靴の見た目などを考慮した最適な調整を行います。

矯正用インソール

タコやウオノメ、足に角質ができやすい。扁平足、外反母趾などでお困りの方に向けたインソールになります。(治療用のインソールではありません。)

靴工房つなぐではドイツ式の整形外科靴技術をベースに設計・製作致します。足や身体、履いている靴の情報からお客様の状態を分析し、症状の根本にアプローチします。

矯正用インソールの効果を最大限引き出すには土台となる靴の役割も重要になるため、お靴の状態によっては修理のご提案もさせていただくことがあります。

子供用インソール

成長期のお子様に向けたインソールになります。(子供の発育過程考慮し3歳以下のお子様にはインソールのご提案は致しません。)

子供の成長期にはO脚、X脚、扁平足、小指の変形、浮指、爪が上向いているなど色々なトラブルが発生します。
そのようなトラブルに対して靴が悪いのか、履き方が悪いのか、インソールを入れなければならないのかなど客観的なデータを基にご提案させていただきます。

インソールが外れる靴にはインソール自体にサポートパッドを埋め込むことも可能なので是非一度ご相談ください。

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